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【年金相談員】初心者相談員の「メタメタな日!」

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こんにちは。

前回から1か月が経過しましたので、現状報告をさせていただきます。

4月から、街角の年金相談センター(街角センター)の年金相談員として仕事を始めました。

4月は結局6日間、相談業務に従事しましたが、1日5、6件の相談を受けますと、もうくたくたになってしまいます。

相変わらずわからないことが多くて、先輩相談員やバックヤード職員のサポートを受けながらなんとかやっている感じです。

 

 年金制度は世帯単位

 相談内容では、特別支給の老齢厚生年金(特老厚)の請求がいちばん多いように思います。

わが国の社会保障は、世帯単位の考え方が基本になっていますので、年金請求では必ず配偶者の状況を確認する必要があります。

特老厚でも、請求者が厚生年金加入20年以上ある人(満了者)、ない人(未満了者)ごと、配偶者の状況(満了、未満了、満了する可能性、年齢等)に応じて、請求書の加給年金、振替加算に関する記載の要・不要が異なってきます。

いつもマニュアルを見ながら対応しています。

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年金相談は、原則、事前予約制

年金相談では、事前予約を受けて、あらかじめ請求者及び配偶者の年金記録のハードコピーを出力して内容を確認しておきます。

しかし、街角センターの場合、予約なしの「飛び込み」相談もお受けします(その場合も予約相談優先です)。

そのときは、相談対応しながら端末で年金記録の確認、ハードコピーの出力をしなければならなくて、私などはちょっと慌ててしまいます。

 

それでも特老厚請求は受ける件数も多いので、私としてはどちらかと言えば安心して対応できる案件ではあります。

年金請求書を受理した場合は、日付印を押した受付控、説明事項、それに年金見込額のハードコピーをお渡しして、相談終了となります。

 

説明事項は、年金請求において説明しておくべきこと、例えば、年金は受給権発生の翌月分から支給されること、加給年金、振替加算、雇用保険との調整、在職老齢年金など大切なことを1つ1つ確認していくものです。

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その場で、繰上げ!

 先日、こういうケースがありました。

請求書を記載していただき、年金見込額(特老厚の受給権発生時及び65歳到達時)を説明し、必要事項も1つ1つ説明して、やがて相談も無事終了という段階で、最後に老齢基礎年金の繰上げの希望を確認しましたら、ちょっと考えられて「繰上げします」とのこと。

 

ええっ!!

これまで私が対応した特老厚請求で繰上げ希望する方はありませんでしたので、こちらとしたら確認することになっているからいちおうお聞きますが、「繰上げは希望しない」ということでいいですよね、くらいの気持ちでいたところ、その方はその場で決められたようですが、はっきりと特老厚請求と同時に繰上げ請求する旨の意思表示をされました。

はじめての経験で、そこからは小パニックになりながら、バックヤード職員のサポートを受けつつ繰上げ請求書に記載してもらい、あらためて繰上げした場合の年金見込額を端末で算出してハードコピーを出力しそれを説明して…、ふぅ、やっと終了です。

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特老厚の遅延請求、加給年金の過払い

 その日は冷や汗の連続で、次にお受けした相談は、やはり特老厚請求(満了者)だったのですが、受給権発生から1年ほど遅れての請求で、それはそれでいいのですが、すでに65歳を過ぎた配偶者の年金に加給年金が支給されたままになっていました。

請求者の受給権発生後の加給年金は過払いになりますので、加給年金について支給停止事由該当届とともに納申出書を提出してもらう必要があります。

このようなケースももちろん初体験です。 

返納の方法と額をどうするか、これまたバックヤード職員に相談者の希望に応じた返納額を試算してもらいましたが、そのスピードについていけず、自分としてよく理解できないままの対応になってしまいました。

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短縮年金

 その日の最後にお受けしたのは、予約なしの方で「年金はもらえないと思っていたが、市役所でもらえると聞いたので来た」という70歳を過ぎた方でした。

ここで本当は、「ああ、短縮年金かな」とピンと来なくてはいけないのですが、初心者の悲しさでその発想が浮かばず、通常の老齢年金の遅延請求と勘違いしてしまい、繰下げか遡及受給かを確認する必要があるなあと思いつつ、端末で年金記録を確認してハードコピーを出力して請求書の作成を始めました。

このケースについてバックヤード職員になにかを確認した際に、すぐに短縮年金の請求であることに気づいてくれて、その後は全面的にサポートしてくれました。

短縮年金は、添付する書類も通常の請求とは異なっており、またそもそも受給権発生もその人の年齢到達ではなく、改正法施行日である平成29年8月1日です。

また、カラ期間(合算対象期間)の確認も必要になってきます。

短縮年金も初めての相談事例でした。

 

この日の相談業務は、もうメタメタで、ほとんどバックヤード職員に対応してもらったようなものです。

ふぅ、ほんとうに疲れた一日でした。

 

(ここだけの話ですが)じつは離婚分割も、障害年金も、まだ受けていません。

一人前の年金相談員になるためにはまだまだ修行が必要なようです。

チャレンジ精神で、がんばろう!!

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今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

(2021.05.01)