定年後のセカンドライフをチャレンジングに!

定年後も家に引きこもらないで、資格取得、仕事、趣味など、新しいことに挑戦しよう!

高齢社労士のビジネスモデルとは?

こんにちは。

今年4月から、年金相談員として街角の年金相談センター及び年金事務所で年金相談、年金請求の対応をして5ヶ月が経過しました。

この1ヶ月間の状況は前回の報告と異なるところはありません。

いろいろミスをしながらなんとか継続しています。

年金請求と同時に年金生活者支援給付金を請求できる人にその案内を忘れそうになったり、年金の請求等で、請求者と加算対象者との住民票上の住所が別々であるときに必要な同一生計に関する申立書(第三者証明)を提出してもらうのがもれていたり、など。

窓口でのそういうミスは審査の際に発見されて、必要に応じて、請求者に電話して追加の書類の提出をお願いするなど事後の対応をすることもあります。

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やがて半年になろうとしているのになかなか一人前の相談員になれません。

おまけに、今年10月から、窓口で使っている端末がWeb化され、年金記録の確認等、窓口での作業内容が変更されるとのこと。あー、やれ、やれ。

社労士試験の勉強のときも「1つ覚えて2つ忘れる」状態だったのに、「いまさら新しいことは覚えたくない!」というのが本音です。

これも一つのチャレンジですが、挫折するかもしれません???

 

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さて、いつものように愚にも付かない悔やみごとをお聞かせしてしまいましたが、退職後に社労士資格を取得する高齢社労士のビジネスモデルについてはどう考えればいいのでしょうか。

 

大江英樹氏の指摘

 8月21日付の日経新聞に、大江英樹さんの「シニア起業の落とし穴」というコラムが載っていました。

男性のフリーランス起業家のうち50〜59歳が30.8%、60歳以上が16.4%を占めているとのことで、その中でシニア起業がうまくいかない場合の特徴として次の3点を挙げています。

  • 見栄えにお金をかけ過ぎる。
  • 資格を取りたがる。
  • ボジネス交流会に出たがる。

 このうち②について、ファイナンシャルプランナーと社労士を資格の例(まさしく私もそうです)として挙げたうえで、「資格取得以上に大事なことは「自分はどういうビジネスをやりたいか」ということである。そのために必要なスキルを身につけるための勉強は必要だが、それとビジネスの計画とは別物である。資格取得以前に、自分のビジネスプランを考えることの方がはるかに重要なのである。」と書かれています。

私自身にも耳の痛い指摘ですが、まったくその通りだと思いました。

 

資格を取得すれば、それがビジネス、収入に結びつくものと漠然と考えがちですが、現実としてはそうではなく、資格取得と収入を得ることは別物というのは私の実感でもあります

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高齢社労士のビジネスモデルとは?

 社労士としては、社労士事務所を開設し、顧客事業所を抱えて事業展開していくというのが、いわば「王道」でしょうが、高齢社労士にはいくつか困難な「壁」があるように思います。

  • 顧客開拓は一朝一夕にはできません。

みなさん、それぞれ苦労されているようです。

これは客の立場から考えれば当然のことで、身も知らぬ、それも資格を取ったばかりで実績のない社労士に仕事を任せようとは普通は思いません。

いろいろ工夫が必要ですし、時間もかかります。

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  • いきなり事務所経営

資格を取ったばかりで実務を何にも知らない状態で仕事ができるでしょうか?

それ相当の覚悟と工夫とエネルギーがあれば可能かもしれません。

通常は、しばらく他の事務所に入ってそこの社員社労士として経験を積んでから独立するということが普通かもしれませんが、しかし、何せ私たち高齢者には時間がありません。

ただ、社労士会には、新人のためにインターン制度が用意されていますので、人によっては活用できるかと思います。

  • 顧客への責任

いろいろ苦労して事務所経営が軌道に乗ったところでそろそろ引退ということになるかもしれません。

そうなりますと、自分を信頼して仕事を任せてもらっている顧客を誰か信頼の置ける後任の社労士に引き継がなければいけません。

  • 従業員への責任

もし引退というときに従業員を抱えていたらその人たちに対する責任もあります。

 

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「壁」を見始めたらキリがない、そんなのは「しない」ための言い訳だとも言えます。

一人ひとりの高齢社労士の考え方次第です。

いろいろ思い悩んだときには、自分はどうして社労士資格を取ろうと思ったのかという初心に立ち戻って考えてみることも有効かと思います。

 

次回は、事務所経営以外の高齢社労士のビジネスモデルについて、私自身のことを含めて考えてみたいと思います。

 

今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

(2021.09.01)