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【定年後の資産運用】逆指値注文で、何度も味わう悔しい思い。

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こんにちは。

素人の悲しさ、同じ過ちを何度もしてしまいます。

何の話かって? 株の運用の話、それも「指値注文*1」の。

 「2,000万円問題」以来、資産運用の相談が増加

私の以前のブログ👇で、お伝えしましたように、老齢厚生年金は、この10年間で約10%以上減らされています。

年金制度が破綻することはありませんが、破綻しないように、この先も年金額の抑制方向は変わらないと思われます。

 

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そのため、老後資金を確保するため、資産運用の必要性も機運も高まっています。

このことは、「2,000万円問題」でも明らかになったことだと思います。

先日、話を聞いた独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)は、「2,000万円問題」以来、資産運用に関する相談が増えたと話していました。

私もFPの端くれですので、勉強を兼ねて、株の運用をしていますが、なかなかうまくいきません。

今回、そんな私の運用に関するたくさんの失敗パターンの一つについてお伝えしようと思います。

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定年後に初めて証券口座を開設

私は、定年まで、証券会社に口座を持ったことがなく、株のカの字も知らずに過ごしてきました。

定年後、初めて証券会社に行って、そこで初めて証券口座を開き、安全なところから、確か、ETF(上場投資信託)のインデックス銘柄を購入したのが、私の「運用」のスタートでした。

その後、ネット証券の口座も作って、今は、主にネット証券で株をやっています。

 

株の運用については、いわゆる「定年本」や運用に関する書籍を読んだりして、知識を得るようにしていました。

そこに書いてあったか、あるいは人の話だったか、「証券会社の担当者の言うとおりに運用すると損をする。その反対に投資すれば儲かる」という格言めいたことを真に受けて、自分で何とか判断して運用しようとしてきました。

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株は、こちらの思惑の反対に動くもの???

素人の私にとって、株というのは、こっちが値上がりすると思ったら下がるし、値下がりすると思ったら上がるという、本当に御しがたいものに見えます。

「そうか、そうか、そうくるか。よし、わかった。こっちの思惑の逆に動くのだから、値下がりしそうな銘柄を買ってやれ、そうすれば値上がりするはずだ」と思ってそうすると、今度はきっかり値下がりします。

どうにもこうにも・・・。

まあ、結局のところ、「負け」の数の方が圧倒的に多いのですが、たまの「勝ち」に恵まれて、何とか運用を続けられているという感じです。

「勉強のつもりで」とか、「勉強を兼ねて」とかいうのが、私の言い訳ですが、「勉強」ならば、きちんと運用の記録を付けて、あとから振り返って、同じ間違いをしないようにするべきでしょうが、これが面倒臭がり屋の私にはできません。

いつも行き当たりばったりの繰り返しで、進歩がありません。

「負け」が続いたときには悔やんで、反省しますが、その時だけのことで、一向に改善が見られず、自分でも呆れるばかりです。

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小心者の逆指値注文

そんな初心者から脱しない私が、よくやる失敗が「指値注文」です。

例えば、1株800円で購入した個別株A銘柄が、珍しく値上がりして、現在値1,000円まで来ているとします。

今、売れば、100株で2万円の利益です。

私は、利益確定したい気もしますが、この銘柄は、さらに値上がりしそうな雰囲気です。

そこで、ケチで小心者の私は、もし、こちらの期待と違って、株価が値下がりした場合を恐れて、株価が950円を下回れば成り行きで売却するという逆指値注文を出します。

A銘柄が値下がりしても、150円(100株で1万5千円)だけは利益を確保しようというケチな作戦です。

現実の値動きは、心配したとおりに950円まで値下がりして、950円で約定。

その後も値下がり傾向。

「仕方ないなあ。まあ、いいか。1万5千円の利益は確保できたし、このまま値下がりしたら利益幅が小さくなる。もしかしたら800円を下回ったら損になってしまうし…」と思っていると、930円あたりを底に反発して、結局、1,200円まで値上がりしてその日の取引は終了という具合。

 

「くっそー。逆指値が良くなかった。930円、と言わないでも900円あたりで我慢しておけばよかった。ああ、約定してなかったら、1,200円まで行っていたのに…」

本当に何度も何度も経験したパターンです。

自分のケチ、小心、覚悟の無さを悔やむことしきりです。

そして、私のダメなところは、すべてを「感覚」でやっていることです。

株価のチャートは見ますが、チャートの見方をきちんと勉強したわけではありません。

ただ、上がりそうだとか、下がりそうだとか、感覚でチャートを見て、逆指値注文を出してしまうこともあります。

まったく、こうやって自分の運用のありようを振り返っていると、私には株の運用をする資格はないと言いたくなります。

なにせ「勉強のつもりで」「勉強を兼ねて」と言いながら、その「勉強」をしようとしないのですから。

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行動経済学の「損失回避」か?

上記に、私の「ケチ、小心、覚悟の無さ」と書きましたが、これは、もしかしたら、私の性格だけの話ではないのかもしれません。

人々は、意思決定において、利得よりも損失を大きく嫌うという、行動経済学で言うところの「損失回避」行動の一例かもしれません。

「同じ額の利得と損失では、損失の方を2倍から3倍嫌うということが実験結果から示されている。」(大竹文雄著「行動経済学の使いから」岩波新書P.16)ということです。

もし、私の株の運用における、上記のような逆指値注文のありようが、「損失回避」行動で、バイアスがかかって合理的な意思決定になっていないとしたら、それを避ける工夫をしなければいけませんし、その工夫次第ではバイアスのかからない合理的な意思決定ができることになるかもしれません。

私は、まだ「損失回避」行動を回避できる方法を見つけていません。

人間の意思決定のありようとしては、「どうしてもそうなってしまう」ことを避けるためには、あらかじめルールを作っておくことが有効かもしれません。

それを見つけるためには、自分の運用行動を分析する必要があるのでしょうが、それが私にはなかなか難しいことです。

損切り*2のできない人は、「株価がプラス・マイナス10%動いたら売却する」などのルールをつくって、ルールに従って淡々と運用したほうが利益が出るものだ、という趣旨の話をよく聞きます。

たぶん私も、これに準ずるルールを作る必要があるのでしょう。

今日は、株の運用において、何度も味わっている失敗パターンについてお伝えしました。
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今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
  (2020.02.23)

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*1:指値注文:通常の指値注文とは逆で、あらかじめ指定した株価より高くなれば買い注文を出す、または安くなれば売り注文を出すという条件で予約しておく注文方法のこと。(野村證券 証券用語解説集)

*2:ある銘柄に見切りをつけ、損を覚悟で売却すること。(野村證券 証券用語解説集)